フッ素ってなに？大人にも効果的な理由とは？
「フッ素は子どもが虫歯にならないためのもの」
そう思っていませんか？
確かに、乳歯や生えたての永久歯は虫歯になりやすく、フッ素塗布は重要な予防手段です。
でも実は、大人の歯にもフッ素はとても効果的。特に、加齢や生活習慣によって虫歯リスクが高くなる中高年層には、むしろ積極的に取り入れていただきたいケアです。
ところで、「フッ素」と「フッ化物」は同じ？
歯科医院や市販の歯みがき粉などでよく見かける「フッ素」ですが、実際に私たちが虫歯予防に使っているのは、正確には「フッ化物」です。
「フッ素」は非常に反応性の高い元素で、そのままでは医療などに使用できません。
一方で、「フッ化ナトリウム」など、フッ素が安定した化合物になったものが「フッ化物」と呼ばれ、これが歯の表面に働きかけて虫歯を防ぎます。
この記事でも便宜上「フッ素」という言葉を使っていますが、歯科医院や歯みがき粉に含まれているのはフッ化物であり、安全性・効果ともにしっかりと確認された成分です。
フッ素の3つの働き
- 歯を強くする（耐酸性アップ）
フッ素は歯の表面（エナメル質）に作用し、酸に溶けにくい強い歯をつくります。 - 再石灰化を促す
毎日の食事や飲み物で溶け出したミネラル成分（脱灰）を、フッ素の力で再び歯に取り戻す＝再石灰化を促進します。 - 虫歯菌の活動を抑える
虫歯の原因となる菌の働きを弱め、酸の生成を抑えることで、虫歯のリスクを下げます。
なぜ大人にも必要なの？
大人は虫歯にならない…というのは誤解です。
実は、大人だからこその虫歯リスクがいくつもあります。
- 加齢により歯ぐきが下がり、根元が露出すると、エナメル質よりやわらかく虫歯になりやすい「象牙質」が表に出てきます。
- 詰め物・被せ物の隙間から虫歯が再発（＝二次カリエス）することもよくあります。
- ストレスや加齢により唾液が減少すると、虫歯菌の酸を洗い流す力が弱くなります。
このような背景があるからこそ、フッ素を用いたケアが大切なのです。
大和駅前歯科の中村院長が思うフッ素の大切さとは,,,？
フッ化物をしっかり使って歯を守ることはすごく重要です。
フッ化物を使うようになって、実際に虫歯がある人の数はかなり減少しています。
子供の虫歯がある方、お年寄りで虫歯がある方、ともにかなり減少しています。
これは、歯磨き粉などセルフケアで使用するものの中に、フッ化物がしっかり入ってるものが増えてきたことがあげられると思います。
フッ化物を使うことで、フッ化物を使った後、お菓子を食べない、ジュースを飲まないなど
生活習慣をしっかりさせることにも応用できると思います。
寝る前のダラダラ食べ、ダラダラのみなど防ぐことできます。
フッ化物をしっかり使うことでしっかりはを守り、生活習慣もしっかり
見直すことができると考えます。
当院では、年齢・リスクに応じたパーソナルな予防ケアをご提案しています。
歯科衛生士が患者様ごとに状態を把握し、必要に応じて高濃度フッ素塗布や、家庭でのフッ素入り歯みがき剤・ジェルの使い方をアドバイスいたします。
また、初診時にはしっかりと時間をかけたカウンセリングと検査を行い、虫歯や歯周病のなりやすさも把握した上で、無理のない通院計画をご提案しています。
“大人のための予防習慣”を今から
フッ素は一度塗ったら永久に効果があるものではありません。
定期的な塗布や、日々のセルフケアとの組み合わせが効果を発揮します。
「虫歯になったら行く歯医者」ではなく、「虫歯にならないために通う歯医者」へ。
ぜひ、大和駅前歯科で“今からできる大人の予防”を始めてみませんか？
